「給料上がれば投資に回す資金を作れるんですけどね〜。。」
昨年末、後輩がこんなことをボヤいてました。
「そんなんじゃ、いつまでたっても投資なんてできないぞ。」
これが私の答えです。本当にそう思います。
収入が多ければ、資産形成できる(資産を増やせる)と考える人が多いです。私の周りもほとんどがこうした考え方です。「月に〜万円稼ぎたい」「年収〜万円欲しい」と嘆いているわけですが、まず取り組むべきはどうやって支出を管理するかだと思います。
その後輩は高そうなスーツ、革靴、高級時計を身にまとい、私よりはるかにイケメンなので週末は彼女(または別の女の子)とドライブしたり外食したり。
30代前半、年収600万円、貯金は50万円とのこと。
全く問題ないんです、投資や資産形成を考えないなら。お金に対する価値観は十人十色ですから非難するつもりは全くありません。趣味や楽しい時間はお金には代えられないものがありますから。
でも資産形成していこうと本気で考えるなら種銭が必要です。そして我々のような一般人が人生で種銭を作れるタイミングって意外と少ないんです。
もし投資資金が欲しいというのであれば支出を減らすことから徹底しましょう。私も20代の頃はそうでした。考えて見てください。サラリーマンって収支の管理がとても簡単ですよね。
手取りの給料 − (固定費 + 変動費) = 貯金
ものすごくシンプルです。自営業やフリーランスの方は月々の収入が結構変動するかもしれません。でもサラリーマンは毎月の収入がほぼ一定ですよね。(もし残業代や手当で毎月大きく変動するならそれは別の意味でかなり問題ありです。)
ちなみに固定費は家賃、水道光熱費、通信費、子どもの塾の月謝とか毎月の化粧品代などある程度決まった金額で毎月発生する費用。
変動費は洋服代、食費、趣味に使うお金など毎月かかるけど幅がある費用です。
ポイントは固定費は減らしにくいのでまずはとにかく変動費を見直すことです。よく固定費を見直そうと言いますよね。もちろん不要な支出がないかチェックすることは大事です。でもあまりに固定費を削ろうとすると「生活が不便」になりストレスが溜まって散財するきっかけになります。
例えば光熱費を削ろうと電気をこまめに消そうとか、お風呂を沸かすと水道代がかかるからシャワーにしておこうとか。
こまめな節約を心掛けることは良いことではありますが、気にしすぎても生活がピリピリして気が抜けないですよね。
その「節約しなきゃ!」という意識がストレスになり、結果的に無駄遣いに繋がります。
だったらまずは外食や飲み会を1〜2回我慢しましょう。この方がはるかに効果も高いです。
固定費では恐らく家賃を見直すことが一番効果があります。ただし、賃貸の人は安いアパートに引っ越すなど柔軟に検討できますが、持ち家で住宅ローンを抱えている人はそうはいきません。
持ち家の人は実は知らないうちに債務超過に陥っているケースが多く、「家を売ろうかな」と考えた時、はじめて身動きが取れない状況だと悟ります。これが持ち家の最も恐ろしい側面です。
「賃貸か持ち家か」、これはまた別の機会に深掘りしたいと思います。